エコな築山
冬の夜中、かなり遅い時間にに野外を歩いてみる。例えば土手の横に近づくと、わずかな暖かさがある。土手が風を遮ってくれることもあるけれども、土手から、ふわっとした熱が流れてくるのが感じられる。昼間、太陽の光を受けて土手は暖まり、熱を土中に貯めこんだ。そして日が沈み、気温が下がると、今度は逆に、貯めんこんだ熱は逆に大気中に放出されてゆく。
おそらく地面からも熱が放出されているのだろうが、土手があると、放出面が増えることになる。真っ平らな土地よりも、凹凸があった土地の方が面積は増えて、そのぶんだけ熱の出し入れも大きくなる。もちろん大きな量の熱ではないから、暖かいのは土手の近くだけである。しかし周囲とは微妙に違う微気候ができることになる。
菜園で、植物の北側に小さな築山をつくる。昼間は南からの太陽の熱を蓄熱し、夜間は放熱する築山。すると東京でも、南方系の植物を育てることができる。ちょっとした工夫で微気候をつくることができれば、栽培できる作物の幅を増やすことになる。
東京などの都会には、コンクリートのビルディングが多数ある。蓄熱、放熱する築山が、文字通り山のようにあると見なすことができる。南方系の植物で埋め尽くすことはできないだろうか。
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