時間のマイルストーン

Dsc01633ソウル市内でもっとも規模の大きな宮殿が景福宮である。およそ600年間に創建され、往時は約13万坪の敷地のなかに約200軒の建物が建っていた。ところが約100年前に日韓併合がなされると、10軒ほど残して、ほとんどが破壊されたという。そして1991年から復元事業が開始され、2025年の完成をめざし、現在も工事が行われている。すでに主要な建物は再現されて、いまやソウル市内の人気の観光スポットとなっている。

景福宮は南に向かって建っていて、背後となる北側には白岳山がそびえている。背後には建物はあまり建ってないから、往時の借景がいまでも残されている。荘厳で迫力ある建物と借景は、じんわりとイマジネーションを刺激してくれる。かすかであるけれども、悠久の時の流れが感じられてくる。日本人はとても野蛮な行為を犯したものだと思ってしまう。このような歴史的価値がある場所を壊すとは……。

Dsc01652景福宮から約1.5km南にある崇礼門(南大門)。景福宮と同時期に創建された城門である。少し前まではロータリー道路の真ん中にあって、人が近づくことができなかったが、2005年に門の南側に芝生広場が整備され、目前までに行けるようになり、2006年からは門の中をくぐれるようになった。そして、いまでは把守と呼ばれる人たちが門を守っていて、タイミングが良ければ、把守の交代儀式にお目にかかることができる。写真は、護衛に出向く把守、横断歩道の前で信号待ち。

軸、あるいは何らかのマイルストーンがあり、自分の立ち位置を確認できること。いい街のひとつの条件だと思う。空間的な軸やマイルストーンだけでなく、時間的な軸やマイルストーンを確保する。景福宮にしても、崇礼門にしても過去と現在、そして未来を結ぶマイルストーンになっている。

ちなみに景福宮と崇礼門の間にはソウル市庁広場がある。かつては巨大なロータリーだったが、2004年に芝生広場として整備された。こちらの方には、現代アートのモニュメントが多数、置かれている。

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ソウルの森・小宇宙

88_3ソウル市中心部の東側に2005年6月にオープンした都市公園「ソウルの森」。約100ヘクタールは自然と共生し、市民が参加しながら創ってゆく森、というコンセプトのもとで整備されたという。もともとあった競馬場やゴルフ場などは撤去され、市民の憩いの場所として生まれ変わった。敷地内には100種類余り、約42万本の樹木が植えられていて、数十年先には豊かな森となってゆくことが期待されている。

公園は、文化芸術公園、生態の森、体験学習園、湿地生態園、漢江水辺公園の5つのゾーンに分かれているが、もっとも人気にある場所は、野生動物を観察することができる生態の森でそうだ。フェンスに囲まれた丘陵には大きな池があり、シカ、オシドリ、マガモなど8種類の動物たちが放されている。来園者は遊歩道などから動物たちを間近で観ることができる。都市の真ん中での自然な野山の風景は、とても面白いコントラストだと思う。

Dsc01559展望の開ける場所に出てみると、コントラストはさらに鮮明になる。公園のすぐ南側には、川幅1kmほどの漢江がゆったりと流れていて、その先には高層マンションが建ち並んでいる。北に目を向けると、応峰山の頂上には八角亭があって、往時の雰囲気も漂っている。そして応峰山の麓には高架道路が走り、その高層マンションも建っている。高架道路は何カ所か公園の中でも走っている。

また公園の中には浄水場もあって、屋根の全面に太陽光発電パネルが設置されていた。出力規模が300kwにも及ぶパネルの配列は壮観である(日本でいうと住宅100軒分ぐらい)。この他にも現代アートのモニュメントがあれば、以前の浄水場跡を廃墟に見立てた多目的スペースもある。BGMは、坂本龍一からマイルス・ディビスまで多様なバラエティ。何でもありという印象もあるけれども、まさにソウルの現在を感じることができる。まるで小宇宙のような公園である。きっと緑の季節に来ると、もっと楽しいのだろう。暖冬とはいえ、2月のソウルは寒い。

「ソウルの森」はなかなか興味深い面白い公園だと思ったのだが、ソウル市民からの認知度はそれほど高くないようだ。僕はソウルに住む知人と訪れたのだが、彼は「公園があることは知っていた。でも、こんなに面白いとは知らなかった」という。この類の情報は地元の人達よりも、むしろ海外のエコオタク系人間の方が多く持っている場合は少なくない。

エコオタク視点での建設的批判。例えば東京の小石川後楽園には水田があるように、農的な要素があれば、もっと面白くなる。より小宇宙に近づける。だって生きていくための基本が農だと思うから。

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快適ソウルのバス

ソウル市中心部の要所となる幹線道路では、道路中央部に2車線のバス専用道が設けられている。一般車線は自家用車で渋滞しているときも、バスはスムーズに市内を走ってゆく。僕も今回の訪韓で一度だけ、専用道を走るバスに乗ったけれども、とても快適だった。

料金精算もとても便利である。公共交通機関で使えるICカードを持っていれば、支線バスから幹線バスに乗り換えた場合でも、地下鉄に乗り換えた場合でも、移動距離に応じた料金を払うだけで済む。統合的な料金体系があるので、日本のように新たな運賃を払う必要はない。移動距離が短ければ、乗り換えても初乗り運賃以外の料金はかからない。また交通系のICカードを購入しなくても、金融系のクレジットカードやキャッシュカードを持っていれば、そのカードで精算できるそうだ。

おまけに運賃がとても安い。現金の場合は初乗り運賃が900ウォン(約130円)だが、カードを利用した場合800ウォン(約115円)になる。ソウル市内のガソリン価格が約1600~1700ウォンに比べると、半額程度である。ソウル市では2004年7月に実行された改革によって、バスや地下鉄は市が責任を持つシステムへと移行した。そのために非常に安い運賃が実現され、多くの市民がバスや地下鉄を利用するようになったそうだ。

貸し切りバスを除くと、ソウル市内を走る公共的なバスは4つに区分され、区分に応じて車体が彩色されている。長距離バスは赤、市内幹線バスは青、支線バスは緑、市内循環バスとシャトルバスは黄色。このうちバス専用道を走れるのは、赤、青、緑の3つのバスである。バス専用道が設けられた当初は、すべてのバスが集中し、かえって混雑した。そこで、まもなく現在の方式に改めたという。

日本と同様に、韓国でもクルマ依存が進み、バスの利用客は長期的に減少傾向にあった。しかし、どうやら2003年に底を打ち、2004年からは上昇傾向に転じたようである。日本でも「地域公共交通の活性化及び再生に関する法律案」が2月13日に閣議決定され、今国会で成立する運びとなっている。しかし一歩も二歩も韓国に先行されたと言えるだろう。

「e-japan重点計画」が発表されたのは、いまから6年前の2001年3月のことである。当時、日本の景気は芳しくない状況にあり、インターネットのブロードバンド化で韓国に大きな遅れをとってしまった。これでは駄目だ……という危機感のもとに重点計画が定められ、いっきにブロードバンド化が進んできた。同じような急展開は公共交通の分野においても起こらないだろうか。起こってほしいものである。

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写真左:バス専用道が道路の中央にあるので、バス停も道路の中央部にある。写真右:ソウルの地下鉄の車両内部。衛生的でメンテナンスも簡便という理由で、シートはアルミでつくられている。座面が床暖房で暖かい。さすがオンドルの国。

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ソウル都心再生の定点観測

Dsc01587韓国のソウル都心を東西に流れる清渓川(Cheonggyechon)。古くから生活河川として人々に親しまれてきた。ところが20世紀初頭、韓国が殖民地支配されるようになってから、管理が行き届かずに下水溝と化し、川沿い周辺はスラム街になってゆく。そして1970年代以降に都市としての近代的な環境整備が進められ、清渓川の上には高速道路が架けられた(1971年)。

清渓川を再生する工事がスタートしたのは2003年7月のことである。都心の高速道路は交通量を誘発するだけで渋滞解消にはならないし、相当な維持管理が必要になる。高速道路は風の流れを断ち切ってしまうし、街の人の流れも分断してしまう。そこで高速道路を撤去し、川の流れを再生することになった。対象となった工事区間は約5.5km。2年3ケ月という短期間のうちに工事は完了した。総工費3,867億ウォンだが、高速道路の全面改修やその後に発生する管理費などと比較すると、ずっと経済的だという。

川沿いの散策路は粘土質の材料や石材が用いられ、コンクリートは使われていない。いわゆる親自然工法で再生された川には、鳥や魚、カエルなどの動物たちも戻ってきた。計画当初は対象区間が短いために、効果や波及度を疑問視する声もあったそうだが、いまでは数多くの市民が支持する場所になったという。たしかに数多くの市民たちが清渓川の散策路を歩いている。

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定点観測。僕はちょうど2年前に清渓川の工事現場を訪れたことがある。それが右側の写真だが、オープンを半年後に控えた時期であったのに、再生後の骨格が見えなかった。「これで大丈夫なのかな……」と心配していたのだが、何とか工事をやりきり、オープンにこぎつけたらしい。左側が、同じ場所の現在の様子。さすがに真冬なので、川に入る者などいないが、暑い時期なると、水遊びをする人の姿が目立つそうだ。

清渓川は川幅が10メートルに満たない小さな流れである。日本でいうところの「春の小川」を連想させる風景である。「春の小川」のモデルとなったのは東京の渋谷川で、清渓川のような再生をめざすグループがあるそうだ。頑張ってほしいと思う。

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韓国の環境先進性

明日から2泊3日で韓国出張。短い旅行だけれども、しばし日本のことを忘れて、思いきり発想の転換をしてこよう。

環境先進国というと、一般にはドイツやスウェーデンのことを連想する人が多いと思う。ところが韓国はある意味では、世界の最先端を走っている。分野によってはEUや日本よりもずっと進んでいる。例えば生ごみの再利用。ソウル市の日本語版ホームページによれば2000年時点で、ソウル市内から発生する生ごみの約50%、1296トン/日が飼料は肥料として再利用されており、2004年までには全量を再利用する計画だという。ソウルの人口は約1千万人である。日本では人口3万人の山形県長井市の生ごみ再利用事業「レインボープラン」が有名であるが、ソウルは桁違いのレベルである。

生ごみ再利用の取り組みがソウルで本格化したのは1998年からである。前年12月にソウルはIMF管理下となり、ウォンが半値までに暴落した。そのために海外から穀物などを輸入しにくくなった。そのために生ごみの再利用がいっきに進んだのである。住民参加については簡略な手続きしかなかったようで、危機的状況のなかトップダウンで事業が短期間のうちに進められていった。僕は1999年に視察に行ったのだが、荒っぽさを感じた反面、行動の迅速さには大いに学ぶべきという印象を受けた。最初のうちは不満があったとしても、決まったことならは全力をつくる。そんな国民性があるようだ。

生ごみ再利用以外でも、韓国ではいろんな環境政策を積極的に進めている。河川に架かっていた高架道路の撤去、ソウル都心部でのバス専用道設置、LRTの推進など、いったん方針を決めると、わずかな期間で実現してゆく。韓国サッカーさながら、とてもスピード感がある。

いっぽう日本はどうだろう。環境関連施策の歩みはとても遅いと感じる。また、とりあえず明日から韓国で刺激を受け、彼我について改めて考えてみようと思う。

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ソウルの都市再生、政治の力

東京大学で開催された国際シンポジウム「ソウルの都市再生戦略」に参加してきた。基調講演者は前ソウル市長の李明博(イ・ミョンパク)氏。民間人出身の李氏は、任期中の2002~2006年の間にソウルを大きく変貌させ、次期大統領候補とも噂される人物である。

ソウルの都市再生は世界的にも注目を集めていて、とくに有名なのが清渓川(チョンゲチョン)に復元工事である。ソウルの都心部を流れる清渓川の上には、かつては高架高速道路が架かっていた。しかし高架を撤去し、「生態河川」へと戻す工事が2003年から始まった。対象区間約6kmの工事は2005年9月に終了し、清渓川は市民の憩いの場として開放されたのである(昨年たまたまソウルに行くことがあって、完成間近の現場を見てきた)。

また都心部にもバス専用レーンを設けるなど、公共交通を拡充することで、自動車交通の抑制もはかってきた。この他にも伝統的建造物の保護、旧市街地の再生、ソウル市内での林地の造成など、李氏は「人間中心の都市づくり」をいっきに進めた。コムドーザー(コンピュータ+ブルドーザー)という李氏のニックネームに示されるように、科学的に突き詰め、そしてスピード感を持っての都市再生である。

個人的には非常に有意義なシンポジウムだと思ったのだが、物足りなさを口にする聴衆も少なくなかったし、眠っている輩も多人数いた。before-after的な、都市の新旧変貌についての視覚的なプレゼンテーションがほとんどなく、李氏の講演内容の大半が行政改革や政治手法に関わるものだったからだろう。この頃はパワーポイントなどでビジュアルデータを多用したプレゼンテーションを行うことが半ば常識になっているから、それがないと、情報不足のように感じられるのかもしれない。最高学府といえども、イマジネーションは減退してきているようだ。

李氏によれば、「文化を土台とした世界都市」の創造を3つの視点から取り組んできたという。1)経営マインドの導入による行政改革、2)人間中心の都市、3)持続可能な発展。そして明確なメッセージを市民に伝え、必ず実現すると約束し、妥協することなく約束を果たす。公務員みずからが率先して働き、スピーディに業務を行い、市民からの信頼を得る。言われてみれば、当たり前のことばかり。当たり前のことを、本気になって徹底的に追求することは、やはり基本中の基本なのだろう。

李氏がソウル市長に就任したのは2002年7月であるが、ちょうど同じ頃(6月)日本では都市再生特別措置法が施行された。ほぼ同じ時期から都市再生に取り組んできたわけだが、その後の経過は大きく異なっているようだ。シンポジウムのパネリストには3人の東大教授が参加していたが、そのうちの一人は「日本では都市再生の名のもとに、規制緩和によって民間活力が放し飼い状態となり、かえって都市は悪くなった」と発言。もちろん小さな政府は重要だが、要所要所での政治介入は必要だと思う。やはり政治の力は大切である。

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写真:清渓川の観光地図(左)とガイドブック(右)。いずれも日本語版。
 
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通貨下落で資源循環

韓国では、生ごみの再利用が広範囲な規模で行われている。飼料化や堆肥化、その方法も多種多様であるが、全国各地で有機性廃棄物の循環的利用が進められている。

例えばソウル市内の漢南区は、多くの高所得者層が住む、日本でいうと世田谷区のような地区。人口の約半数は集合住宅に居住しているが、その10万世帯から生ごみが回収され、区内のプラントへと持ち込まれる。選別、破砕、乾燥などの処理をへてペレット状の飼料へと加工される。

韓国南部の釜山市は人口が400万人。ここでも100万人が生ごみの再利用の輪に加わっている。釜山の場合は、EM菌を使って堆肥にするという方法である。この他にも、生ごみをそのままニワトリやウシに与えるという畜産農家。スラリー状の飼料にする民間企業。あるいはミミズの活用など、いろいろな取り組みがある。

生ごみの再利用が韓国で急速に広がってきたのは1998年以降である。じつは前年の1997年12月には、国の経済破綻によってIMF管理下になり、韓国通貨ウォンが暴落し、半値にまで下がった。そのために海外からの輸入が思うようにならなくなった。穀物や飼料を購入しようとすれば、従来までの2倍のお金を払わないといけなくなる。

さて、日本の円。トヨタ自動車など一部の製造業の市場競争力が非常に強いため、円は実力以上に高く評価されている。個人的には200円前半が妥当な水準だと思う。そうなったら韓国で起こった変化が日本でも起こるかもしれない。

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スピリチュアリティが潜む街

いまだに韓国では、巫堂(ムーダン)と呼ばれるシャーマンが数多くいるそうだ。彼ら彼女らは司祭や冠婚葬祭を司ったり、悩みや病気を抱える人たちの相談に乗り、卜占を行ったりする。女性の巫堂を主人公とした人気韓流ドラマがあったくらいだから、かなり身近な存在なのだろう。

韓国中部の青松という田舎街。玄関先に巫堂であることの看板が掲げられている。日本では考えにくいことだが、この家から徒歩5分の同じ町内に、縦長の旗によって巫堂であることを示している家もあった。さすがに首都ソウルでは、このようなサインを目にすることはないけれども、やはり多くの巫堂がいるそうだ。

ちなみに、この青松という街での1回の卜占料金の相場は2万ウォン(日本円で約2千円)。好奇心から、僕も見てもらったけれども、「2006年には3人の支援者が現れて、仕事を変わる」という。もうすぐ2006年だけども、果たしてどうなるか。

シャーマンたちは、いわばスピリチュアリティの専門家。スピリチュアリティ、それは大きな宇宙のなかで生かされているという謙虚な気持ち。世界には人知の及ばない領域があることを認めるという態度。しかし、その領域と自分はどこかでつながっている・・・・。

忘我、無我。大極的な視点からエゴを小さくすることで、エコロジカルな世界が見えてくる。うーん・・・難しい。

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都心に自然を取り戻す

ソウル市の中心部、清渓川プロジェクト。日本でいうと、神田川ぐらいの大きさの川である。この清渓川はかつては覆蓋され、その上を高速道路が走っていた。しかし老朽化した高速道路を取り壊し、自然の清流を回復することになった。工事完了し、自然が蘇った清渓川はいまでは市民の憩いの場になっている。この写真は、工事完了の半年ほど前に撮ったものである。

韓国ではトップダウンで物事が進められるケースが多いようだ。このプロジェクトの場合も行政主導で短期間のうちに進められた。当初は市民からも疑問も声もあったようだが、「それは良いことだから、やってみよう」といなったという。これが日本であれば、総論賛成、各論反対。そして、なかなか前に進まないこともかなり多い。

地球温暖化はますます深刻で、早急な対応が必要だと言われている。スピードを出すための重要な条件になるのが強力なリーダーシップだと思う。日本の場合は、どうだろう。

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メリハリ韓式朝食

慶尚北道、韓屋体験館「松詔古宅(Songsogotaek)」での伝統的な韓式朝食。ご飯に数種類のキムチとナムル、野菜の入った卵焼き、ゴマ油のきいた岩ノリ、そして焼き魚。品数がとても多く、いずれもメリハリの利いた、しっかりした味付けである。

たしかにキムチは辛いけれども、どこかに甘さがあって、ハクサイのシャキシャキした歯ごたえが適度に残っている。ナムルの味付けも濃いめだが、もとの野菜の味がちゃんとある。慶尚北道の多くは農村地帯だから、食材はすべて地元産。おまけにリンゴと唐辛子の名産地で、いずれも自家製キムチに入っている。まさに身土不二の朝食。

しかし、あれこれ理屈を言うより、料理は美味しいのが一番。この韓式朝食はじつに美味しかった。総体的にみて韓国の人たちは、日本人よりずっと元気で、威勢がいい。メリハリの利いた韓式朝食とも関係あるのだろうか。

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