Warm Heart >> Cool Erath

熱い心が、地球を冷やす。音楽専門チャンネル、MTVジャパンによるエコライブ「THINK LOUD: Warm Heart >> Cool Earth Live」に行ってきた。深刻化する環境問題を、より多くの若者たちに身近なものとして感じてもらい、行動への第一歩を踏み出してもらうことを目的としたライブで、場所は東京渋谷。若者向けのライブだけど、社会勉強の一環としてオッサンである僕も見に行ってきた。なおライブで使われた電気は、すべてグリーン電力(証書)でまかっているそうだ。

出演者は、COOLON、中孝介、nobodyknows+、HIGH and MIGHTY COLOR、Sifow。会場にはおよそ1000人の観客が集まり、まさに立錐の余地がなく、熱気がムンムン。耳をつんざくような大音響は、ホールの空気を揺すぶり、床や壁をも振動させる。もちろん身体にも伝わってくる。テンポの速い楽曲では、多くの観客達が片手を挙げて「ウォウォー」と叫び声を上げたり、ジャンプしたり。そしてパフォーマンスの間では、出演者を交えての環境問題に関するトークが行われた。

個人的な印象であるけれども、参加アーティストの環境問題への関心には濃淡があるように思った。観衆の方にしても、環境問題より、むしろ音楽が好きで、やってきた若者も多かったのだろう。スピーカーのボリュームが大きすぎて、音が割れて聴き取れない歌詞が多かったし、照明も華美だったような気がする(イベントの性質上、仕方ないのだろう)。みな盛り上がっていた。エコというより、むしろ消尽という雰囲気である。しかし何事にも景気づけは必要である。節約、省エネばかりでは気づまりする。ときに消尽があるからこそ、慎みをもって日々を暮らしてゆける。

Dsc03946COOLONというヒップホップグループ。出演者のなかで、もっとも環境問題に対する関心を持っていたように感じられた。身近なところで緑を増やしてほしいと、ライブ会場に人数分のヒマワリの種を持ってきていた。「母なるこの地球に”今”愛を COOLON」というメッセージを貼り付けて。そして初めて知ったのだけれども、彼らは環境問題をテーマにした楽曲「Pray feat.VJ Boo」をつくっていた(残念ながら、こちらも歌詞がほとんど聞き取れなかった)。いずれCDを買ってみよう。

なおライブの会場が位置する一帯は歓楽街で、飲食店だけでなくファッションホテルや風俗店などがひしめく雑多な場所である。しかし雑多な場所であるからこそ、エネルギーがあるし、新しい何かが生まれる素地がある。若者たちの間でもエコという文化が広がってほしいと思う。なお、このライブは8月24 日(金)22:00 に、「MTV World Chart Express with Honda」という番組で放送されるそうだ。それにしてもライブで2時間以上も立ちっぱなしって、さすがに疲れるな。

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エコ・ミュージック

東京ではまだコートが必要だけれども、もう春である。鹿児島県では春のタケノコの出荷が始まったそうだ。サクラ前線ならぬタケノコ前線がゆっくりと日本を北上してくることになる。タケは成長が早く、いろんな用途に活用できる。いまでは管理の行き届かない竹林が増えているけれども、うまく使えば、とても良質のバイオマス資源になる。

1_2知人のSさんがリーダーを務める音楽グループ「バンブー・シンフォニア」。竹の楽器だけで楽曲を演奏する。日本だけでなく、世界各地の伝統的な楽器もあれば、オリジナル楽器もある。竹の楽器で演奏を行うグループは他にもあるけれども、バンブー・シンフォニアの特徴は優しくて、のんびりできるメロディーである。まったり、のほほんとしてしまう。

Sさんはプロのミュージシャンであり、ソロとしての活動も行っている。そして全国各地の人たちと一緒に音楽づくりも行ってきた。地域の大人たちと、あるいは子どもたちと一緒に竹林に入って竹を伐る。伐った竹で楽器をつくってゆく。そして調律し、練習を重ねてゆきコンサートを開く。タケは軽くて、扱いやすい。だから子どもたちでも安全に作業を行うことができる。自分たちで材料を手配して、自分の手で楽器をつくり、コンサートまで開けたら、それなりの達成感を味わうこともできる。野外活動のビギナーにとって、タケは格好の材料になる。

現在の日本では、どちらかというとタケは里山を荒らす植物だと受け止められている(もともとは人間が植えておきながら)。しかし海外では持続可能性の高いエコ資源として注目を集めている。だからタケの音楽はエコ・ミュージックだと思う。

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さとうきび畑

1_1久しぶりに音楽CDをじっくり聴いた。聴いたのは新垣勉さんのアルバム『さとうきび畑』。このところ多忙気味で少しイライラしていた。だから新垣さんの伸びやかで、奥行きのある歌声を聴いて、ややリラックスできた。それに新垣さんのライフヒストリーに比べたら、僕のイライラなんて取るに足らないものである。

新垣勉さんは米軍兵と日本人の母親の間に生まれ、出生時に助産婦さんの手違いで失明した。その後、両親は行方知らずとなり、母親方の祖母に育てられた。ところが頼りにしていた祖母も他界し、自暴自棄になって自殺も図る。やがて、ある牧師と出会い、「君の声は財産だ」と言われて賛美歌を歌い始める……。

アルバム『さとうきび畑』は賛美歌と日本の歌が半分ずつぐらいで構成されている。アメージンググレイスやアベマリアなどの賛美歌は、英語やイタリア語などで歌われている。僕は外国に行くときに、たいてい日本の音楽CDを土産に持っていくのだけれども、新垣勉さんのCD『さとうきび畑』を持っていくことも多い。お土産をもらう側にとっては、チンプンカンプンに日本語ばかりの楽曲よりも、聞き慣れた楽曲があった方がホッとできると思うからだ。

「さとうきび畑」は、第2次世界大戦の沖縄戦で父親を亡くすという悲しい歌である。そしてエコロジーとい観点からみても悲しさを感じる歌である。市場経済もしくは補助金行政に追従してサトウキビのモノカルチャーを進めてゆく。辺り一面の広がるサトウキビが壮観であるし、ある種の爽やかさもあるのだが、一抹の寂しさもある。モノカルチャーは雑多な日常生活には結びついていない。しかし悲しさや寂しさは、逆に心を洗い流し、すっきりさせてもくれる。人間の心理って複雑だし、不思議なものだと思う。

ところで日本の砂糖の自給率は30%を切っている。日本で消費する砂糖は、どこから来ているのだろう。

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