九条ネギ、歩道で二期作

Dsc03574_5引き続き、京都おいしい街づくりを考えてみる。ヒントを求め、街なかを探索する。

千本丸太町西入ル南側。歩道の街路樹の根元で九条ネギが栽培されていた。二本の街路樹の根元がブロックと板で囲われ、その中に土が盛られて、歩道菜園となっている。それぞれ1㎡足らず。ひとつの歩道菜園には、そろそろ食べごろの九条ネギが植えられている。そして、もうひとつの歩道菜園の方は、半分が食べごろの九条ネギ、そして残り半分は苗床にされ、少し前に発芽したのであろうネギの苗が育っている。

Dsc03575_7 おそらく食べごろとなった九条ネギを収穫した後に、堆肥を入れるなどして土を整え、そして苗を定植するのだろう。京都の街なかでの九条ネギの二期作。歩道菜園の主は、おそらく近くの住民だろう。道路は公用地であり、私的な利用はあってはならないのだと思うが、硬いことは言わずないでおこう。わずかでも食料自給率は上がるし、食育にもなる。フードマイレージを短縮できるから、温暖化対策にもなる。歩道菜園は奨励されるべきかもしれない。

京都市の真ん中を東西に伸びる御池通り。ケヤキ並木に足元には、かなりにスペースがある。植栽されずに、土が露出したままの所も少なくない。こっそりと歩道菜園にしたいなあ。そう思いながら京都の街なかを歩いてみると、いろんなところで可能性がある。Dsc03584

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国内オーガニックコットン

風邪を引いたのは約15年ぶりである。発熱はしておらず、新型インフルエンザではないようだ。ただし、めったに風邪など引かぬため、どう対処したらよいか、イマイチわからず、また体力に自身があるため、炎天下にもかかわらず、あちこち自転車で走り回ったりした。おかげで風邪ひきの体調不良状態は、約3週間にも及び、ようやく回復に向かいつつある。

Dsc03539 京都西山にある有機農家。自宅がある東山の道のりは約15km。風邪を引きながらも自転車で向かった。その有機農家では米や野菜などを栽培しながら、その他に綿花を栽培されている。もちろんオーガニックコットンである。

作物別の農薬消費量で、もっとも多いのが綿花であり、全消費量の1割弱が使われている。面積あたりにすると、一般的な農産物の10倍程度になるそうだ。主に葉っぱを枯らすために農薬が使われる。綿花は、花を開き、やがて綿毛に覆われた種子が出てくる。葉っぱを枯らすと、大きな機械で綿を集めやすくなる。

葉っぱを枯らさないとすれば、ひとつひとつの綿を手で集めなければならない。この日、訪れた農場では、手作業で綿を集め、そして糸にするのも手作業だそうだ。ほんのわずかであるが、身近な場所でオーガニックコットンが育てられていた。それなりの発見だった。

このあとタウンミーティングに参加し、その後に、京野菜料理を頂くために、また30kmほど自転車に乗った。さすがに翌日朝の気分は最悪。よく倒れなかったなあ……。

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サイクルシェア

Dsc03376 京都の出町柳。「かりおん」というレンタクサイクル店がある。店の看板に、日本で最初につくられた原動機付き自転車が使われている。

このレンタルサイクル店の特徴的なサービスのひとつに「サイクルシェア」がある。例えば京都北部に自宅のある人が、朝の時間帯に、京福電車に出町柳駅までやって来る。そして自転車を借りて、京都市内の勤務先に向かう。京都南部で働く人が京阪電車に乗って、夕方の時間帯に、京阪電車に乗って出町柳駅まで帰ってくる。自転車を借りて、自宅へ帰ってゆく。

利用料金は1ヶ月2千円。24時間、いつでも自転車が利用できる。駐輪場を借りる必要はなく、バスや電車よりずっと安くて住む。このところ口コミで利用者が大きく増えているそうだ。

自転車のメンテナンスをきちんと行い、会員間で共同利用する。うまく自転車やりくりすれば、より少ない自転車で、より多くの利便を得ることができる。駅前の不法駐輪をなくすこともできる。もっと増えてほしいサービスだと思う。

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真夏の京都、涼を楽しむ

Dsc03463 立秋を過ぎて、ようやく京都にも夏本番がやってきたようだ。連日のように最高気温は30度を超えているし、35度を上回る猛暑日も珍しくない。しかし京都市内にありながら涼しい場所もある。

京都の奥座敷、貴船。およそ十年ぶりに貴船川の川床料理を食べてきた。川床と言うと、京都の街なかを流れる鴨川の川床が連想されることが多いと思う。鴨川の川床はたしかに風情はあるけれど、それほど涼しくはない。やはり街なかは暑い。鴨川の水もそんなに冷たくない。そして川床は川面から2メートル強の高さにあって、冷気も十分に伝わってこない。

いっぽう貴船川。川の両側を森に囲まれている。山から湧き出て間もない川の水はとても冷たい。おそらく15度ほどだろう。そして川床は川面から30センチほどの高さにしつらえられている。足を垂らせば川の水に届く高さで、川の冷気も存分に伝わってくる。日が影って、風が吹こうものなら寒いくらいである。

快適な場所で、美味しい懐石を料理をいただく。それなりの料金がかかる。懐も涼しくなる。

Dsc03383 話が変わって、平安神宮。社殿の北側に広い庭園がある。池とせせらぎがあって、多種多様な樹木に囲まれている。ここも猛暑日であっても涼しい場所である。

緑と水はありがたい。

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世界最大の木造建築、エコ改修

京都駅前の東本願寺。世界最大の木造建築物だと言われている。現在の場所に東本願寺がつくられたのは16世紀末。その後、四度の火災に遭い、現在の建物が建てたられたのは1895年で、いまから百年余り前である。さすがに百年もたつと、建物に傷みが出てくる。5年前から改修工事が行われている。できるだけ廃棄物を出さないようにと、工事が進められている。

Dsc03350 世界最大の建物であるだけに、廃材のボリュームも半端でない。2004年から改修工事が始まった御影堂の屋根瓦は12万枚。12万枚もの瓦を受け入れることができる再処理プラントはない。そこで市民や門徒に無償で引き取ってもらったり、境内で再利用したり、湿度調整効果のある建材へ加工し使用しているそうだ。

工事のため仮設枠組みを使用するに当たっても、環境負荷が少なくなるように配慮がなされている。御影堂の工事が一段落したところで、仮設枠組みは南側へ約70メートルスライドされて(先週の7月16日)、今度は阿弥陀堂を覆うようになった。阿弥陀堂の改修工事は2011年から始まるそうだ。

伝統的な建造物が、大きな仮設枠組みで覆われていることは、興ざめだと感じる人がいるかもしれない。しかし百年に一度の好機だと考えることもできる。いま東本願寺に行くと、新品の屋根瓦を見ることができる。世界最大の木造建築のエコ改修を目の当たりにできる。

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町屋オフィス

京都の街なかの町屋を改造して、オフィスとして使っている会社を訪問した。この会社の主要事業は環て境関連分野でコンサルティングである。二階建ての町屋。一階の一画には事務部門があるけれども、大半のスタッフは二階で仕事をしているらしい。そして一階の大半が来客スペースというか、ミーティングルームに当てられている。そのため大きな座卓と座椅子の他にも、ほとんどモノが置かれていない。

Dsc03321 見事に手入れされている。土間から上がると、小さな和室があり、その脇には小さな坪庭がある。奥の間の先には縁側が設けられ、5坪ほどの裏庭がある。縁側には蚊取り線香を焚くための、豚の形の陶器が置かれている。この日はそれほど気温が上がらなかった。涼しい風が抜けてゆく。

この会社が京都の町屋にオフィスを構えたのは、尖がった提案をするためだそうだ。京都に自然と調和するための先人たちの、たくさんの知恵や思想があるはずである。それらを現代に新たな形にして再生してゆきたい。やはり構えは重要である。

「町屋に来ませんか」と関係者に声をかけると、みなが遠くからでもやって来るそうだ。そして普段とは違った空間で、車座になって言葉を交わすと、気分転換になるのか、思いもよらなかったアイデアが飛び出してくることも多いとい。集まった人たちの関係もさらに深まってゆく。

季節に合わせて、しつらいを整えて空間を演出する。快適な空間をつくることは、身体に好影響を及ぼすと同時に、脳を刺激することにもなるのだろう。じゅうぶんに刺激を受けた。

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復活した堀川

Dsc03290 京都の市街地の西側を流れる堀川。かつては水が流れていたが、下水道の整備などによって昭和の半ば頃に水流が途絶えたそうだ。僕は学生時代にも京都に暮らしていたけれども、当時は「ドブ川」といった印象しか残っていない。

しかし賀茂川から水を引き、水流を復活させるという工事が1997年から10年以上の年月をかけて進められてきた。そして今年の3月に、いよいよ水が流されて、4.4キロメートルの清流が現れた。掘川の上流部分は、川幅も狭く、水の流れも速い。そして水力発電装置も設置されている。下流に向かうにつれて、川幅やだんだん広くなり、水の流れもゆるやかになってゆく。さらさらと流れる水は、子供たちには格好の遊び場のようだ。少なからぬ子供が水しぶきを上げている。

Dsc03296_2 都市部の清流の復活というと、韓国ソウル市内の清渓川(チョンゲチョン)が有名で、こちらは5.8キロをわずか2年間で改修し、そのうえ川の上を走っていた高架の高速道路を撤去したという、チョー荒業的な事業をやってのけている。当時のソウル市長は、現・韓国大統領の李明博さん。

ソウルでの取り組みに比較すると、京都の取り組みはスローで、それほどピーアールされているとは思われない。奥ゆかしい京都である。

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竹の温室で、トマトの栽培

Dsc03289 最近、京都のなかに竹でつくられた温室が最近できたらしい。京都大学やホテル、造園会社、竹材店などによる共同プロジェクトで、市街地での農産物生産の新たな方向を探ることを目的とするそうだ。透明度の低いシートで覆われているため、なかの様子はよく見えないが、トマトが育てられているようだ。

かつては多様な用途で竹が利用されていた。軽くて、加工しやすく、弾力がある。支柱などの農業資材はもちろんのこと、建築資材、いろいろなカゴやザル、うちわ、耳かき、おもちゃ・・・・。しかしプラスチック製品が普及するようになると、竹は利用されなくなってきた。そのうえ中国から価格の低い竹製品が入ってくる。

すると国内の竹林には人の手が入らなくなり、竹林は荒れ放題。竹の成長力は旺盛なため、付近の雑木林などにも勢力を拡大し、いまでは竹は厄介もの扱いされる始末である。だから、この温室のように竹の新たな用途が開発されることは好ましいことだと言えるだろう。

温室ではなく、露地でトマトを育てる方が、環境負荷は少ないと考える人もいるだろう。たしかに温室をつくるためには相応のエネルギーは必要となる。ただし高温多湿の日本において、美味しいトマトをつくるには、温室は大きな役割を果してくれる。

トマトの原産地はアンデスの乾燥地で、湿気や土中の水分が多すぎると、トマトは美味しくならない。日本では雨除けがあった方がいい。ときどき「昔のトマトは青っぽくて、素朴な味わいがあった」と言う人がいるけれど、トマトへの理解不足からの言葉である。多くの人から支持される農業を成立させるには、美味しいものをつくることが最も大きな条件のひとつだろう。

竹の温室でのトマトの栽培。それなりの成果が上がることを期待したい。

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