竹の温室で、トマトの栽培
最近、京都のなかに竹でつくられた温室が最近できたらしい。京都大学やホテル、造園会社、竹材店などによる共同プロジェクトで、市街地での農産物生産の新たな方向を探ることを目的とするそうだ。透明度の低いシートで覆われているため、なかの様子はよく見えないが、トマトが育てられているようだ。
かつては多様な用途で竹が利用されていた。軽くて、加工しやすく、弾力がある。支柱などの農業資材はもちろんのこと、建築資材、いろいろなカゴやザル、うちわ、耳かき、おもちゃ・・・・。しかしプラスチック製品が普及するようになると、竹は利用されなくなってきた。そのうえ中国から価格の低い竹製品が入ってくる。
すると国内の竹林には人の手が入らなくなり、竹林は荒れ放題。竹の成長力は旺盛なため、付近の雑木林などにも勢力を拡大し、いまでは竹は厄介もの扱いされる始末である。だから、この温室のように竹の新たな用途が開発されることは好ましいことだと言えるだろう。
温室ではなく、露地でトマトを育てる方が、環境負荷は少ないと考える人もいるだろう。たしかに温室をつくるためには相応のエネルギーは必要となる。ただし高温多湿の日本において、美味しいトマトをつくるには、温室は大きな役割を果してくれる。
トマトの原産地はアンデスの乾燥地で、湿気や土中の水分が多すぎると、トマトは美味しくならない。日本では雨除けがあった方がいい。ときどき「昔のトマトは青っぽくて、素朴な味わいがあった」と言う人がいるけれど、トマトへの理解不足からの言葉である。多くの人から支持される農業を成立させるには、美味しいものをつくることが最も大きな条件のひとつだろう。
竹の温室でのトマトの栽培。それなりの成果が上がることを期待したい。
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コメント
ビニールハウスは加熱しない状態でも外気より温度が上がるため、露地に比べて成長の度合いは早いような気がします。なので利用の仕方によっては環境に対しての負荷は限りなくゼロに近いと考えられますし、まして素材が竹であればなおさら魅力的に映ります。あとは費用が通常のものより下回ってくれれば言うことなしですね。
最近は毎朝ハウスに入り、トマトの収穫をしているのですが、朝8時にはもうサウナのような状態になり、汗が玉になってボタボタ垂れてきます。水分補給に完熟してしまって出荷できないトマトをほうばりながらの作業です。まだ梅雨が明けませんが、夏の始まりを実感しています。
投稿: きたはら | 2009年6月28日 (日) 02時03分