ヨコハマ風車
久しぶりに横浜市みなとみらい地区に出かけた。例によってランチタイムに辺りをぶらぶら歩いてみる。快晴だけれども、強い風が吹いている。かさかさと枯葉が飛ばされてゆく。風車日和である。
横浜美術館の裏手のビル。屋上には直径3メートルほどの風車が設置されていた。風車で発電する場合、コストを合理化するには、規模を大きくすることが必要となる。このビルの風車は、発電を主目的としたものではなく、デモンストレーションが目的なのだろう。おそらく特注品だと思う。美術館や街を歩く人が風車をみて、そこに風のエネルギーがあることを感じてくれれば、再生可能な自然エネルギーへの関心が高まるかもしれない。
じつは横浜美術館を挟んで、ビルの反対側には住宅展示場があって、そこからも風車が見える。構造や間取りを工夫すれば、住宅でのエネルギー消費量は大きく異なってくる。もちろん太陽発電パネルを設置すれば、化石燃料の消費を抑制でき、温室効果ガス排出量を削減できる。風車は、そのようなことを思い起こさせてくれそうだ。確信的に、ビルの屋上に風車を設置したのだろうか。
横浜美術館の近所から少し足を伸ばして、赤レンガパークに行くと、こちらでは巨大な風車「ハマウィング」を目前で見ることができる。ところが、「えっ、あれは何だろう?」という文字が目に入ってきた。尖った屋根の建物に大きく「工作船展示館」と書かれている。まさか北朝鮮の工作船? 小さな驚きを持って近づいて行き、中に入ってみる。やはり北朝鮮の工作船が展示されていた。
2001年に九州南西海域に不審船が発見された。海上保安庁の航空機と巡視船が追跡し、停船命令を出したにもかかわらず、不審船は迷走を繰り返し、上空や海面への威嚇射撃も無視された。2隻の巡視船で挟み撃ちにしようとしたときに、自爆して不審船は沈没した。そのときの不審船が引き上げられて、横浜に展示されているのである。船の中に残されていた機関銃や水中スクーター、防水スーツ、ジャンパー、金日成バッジなども一緒に展示されている。じつに生々しい。
エネルギーの安全保障という点では、風力発電も重要なひとつの手段となる。国家平和の安全保障という点では、隣国に大きなリスクがあることも銘記しておくべきことである。どこにでも活用できる自然のエネルギーがある。いっぽう身近なところにもリスクが潜んでいる。その両方ともに自覚的になることが重要なのだろう。
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