改めて『光の指で触れよ』を読んでみて
パーマカルチャーとエコビレッジが大きなテーマになっている小説『光の指で触れよ』。3年前ほどの読売新聞朝刊で連載されていたが、つい先日、単行本になったので、改めて読んでみた。この物語は『すばらしい世界』の続編ともいえる作品で、家族が別居したところからスタートする。
夫である林太郎は、ふとした弾みで社内の女性と恋に落ちる。ショックを受けた妻のアユミは、五歳の長女を連れて、オランダに向かい、しばらくしてフランスのエコビレッジに滞在する。いっぽう林太郎は、仕事がらみで岩手県の山奥に出張し、そこでパーマカルチャーを知ることになる。やがてアユミは、スピリチュアリティに大きな重点を置いたスコットランドのエコビレッジに拠点を移す。パーマカルチャーやエコビレッジでの体験を通じて、登場人物それぞれが再生されてゆく。
パーマカルチャーやエコビレッジなどについての予備知識があれば、わりと理解しやすい本だと思う。そして、おそらくスコットランドのフィンドホーン、岩手県葛巻町、神奈川県藤野町など(僕の想定が誤っているかも)、モデルとなった場所の情報があれば、より理解は深まるはずである。ただし知識がなければ、かなりの感性を要求する本だと言えるだろう。
この本は500ページを超える長編小説である。パーマカルチャーやエコビレッジ、スピリチュアリティなど、現代社会でメジャーでないテーマを扱っているために、いくぶん解説的な表現もある。にもかかわらず、じゅうぶんに説明しきれていない印象もある。おそらく言葉で表現するには限界があるのだと思う。いずれも非常に奥の深いテーマなのである。そのために読む側がイメージを膨らますしかない。
評価の分かれる本かもしれない。パーマカルチャーやエコビレッジの入門書の1つとして位置づけることはできるだろう。
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コメント
ayuさん、こんにちわ。この2つの小説はとれも内容が濃いと思います。じっくりと読んでみてください。おそらくイラチの人には向かないと思います。
投稿 zen | 2008年3月 2日 (日) 18時24分
こんばんは。お久しぶりでございます。
少しバタバタしていたのですが
最近ようやく落ち着き、環境の勉強の方も少しずつ再開しようと思っています。
こちらのブログもずいぶん遡って一気にまとめ読みさせていただきました^^;
改めて、読み応えを感じておりました~。
この、「光の指で触れよ」と「すばらしい世界」にとても興味が湧きました!
パーマカルチャー等の知識がほとんど無い私ですが、
百聞は一読にしかず、まずは読んでみたいと思います^^
投稿 Ayu | 2008年3月 1日 (土) 23時35分