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2007年10月13日 (土)

映画『サウスバウンド』

東京浅草と沖縄の西表島を舞台にした『サウスバウンド』という映画を見てきた。主人公の二郎は小学6年生、両親と姉と妹の5人家族で、下町で暮らしている。父親の一郎は、もともと活動家のリーダーで、いまでも体制に従うことを良しとせず、正義を貫こうとする変わり者である。年金の支払い督促に対しては「それなら国民を止める」と言い出すし、小学校の修学旅行の代金が不当に高いと、学校に駆け込む始末。そもそも学校という仕組みにも疑問を持っている。

そんな一家だから東京は住みにくい。そこで一家は、父親一郎の先祖代々の土地である、八重山諸島の西表島に移住することになる。聖地としての土地を守りながら、自給的な暮らしを営もうとしていたものの、いつ間のにやら、土地は中央の不動産開発会社に買収されていたことが分かる。不動産会社は大きな施設をつくるために、立ち退きを迫ってくる。しかし一家は、土地は生活の当事者である島民のものであって、中央の資本家が開発する権利はないと頑なに拒み、対決姿勢を鮮明にする……。

実際に、ほんの少し前に西表島に大きなリゾートホテルがつくられた。長年、西表島で生物の実地調査を行っている研究者から聞いたところによれば、大型開発は環境破壊以外の何者でもないという。いちおう環境アセスメントは行っているけれども、都合によいものでしかない。そのため西表島に固有な生物種は明らかに減っているそうだ。『サウスバウンド』は西表島の実情を示しているし、日本の社会全体のことも表現していると思う。

ところが映画という表現形式の限界がある。一定の時間内に収めないといけないから、背景となる情報を省かなくてはならない。エンターテイメントとしてキャスティングや場面設定も考えないといけない。かつての活動家が(三里塚闘争かな?)、いま現代を生きるという設定となっているけれども、父親が豊川悦司で、母親が天海祐希というのは、どう考えても若すぎる。もちろん2人の演技とは良かったけれども。

映画を見た後で、公式サイトを見て、ある面で納得し、ある面ではほっとしたことがある。ロケ地が西表島でなかったことである。映画で映し出される景色を見て、どうも西表島には見えなくて、かなりの違和感があった。どうやら撮影は沖縄本島中部の複数ヶ所の場所行われたようだ。けっこう大掛かりのシーンもあったので、あれが西表島まであったとしたら、かなり環境へのダメージがあるのではと思っていた。

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コメント

タウムさん、こんにちわ。映画の内容はともかく、トヨエツの演技は良かったですね。

投稿: zen | 2007年10月23日 (火) 21時58分

TBさせていただきまいした。

なかなか好感の持てる作品でした。
トヨエツの演技と子供たちの微妙なキャラクターが印象にのこりました。

投稿: タウム | 2007年10月23日 (火) 01時09分

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