花園荘のリインカネーション
東京都足立区六町。我が家から自転車で20分強。「畑がついてるエコアパート」が建設中である。総戸数が4戸の小さなアパートであるが、各戸それぞれに土間と畑がついている。コモンスペースには果樹が植えられ、小さなハーブガーデンもある。アパートそのものは東京の木を使って建てられ、パッシブソーラーシステムを採用するなど、環境に配慮した建築となっている。予定では10月末に竣工し、11月から入居が始まるそうだ。
このアパートで、1泊2日の庭づくりのワークショップが開催されたので参加してきた。行った作業は敷地周りの土留め石積み、石積み花壇づくり、四つ目垣というフェンスづくり、スパイラルガーデンと呼ばれる螺旋状のハーブガーデンづくり、果樹の定植、小さなベジタブルガーデンづくりなど、である。
参加者の人数は1日目が約30人、二日目は20人弱。二日目はずっと雨に降られたけれど、ただ剥き出しの地面しかなかったところに、とりあえず庭の骨格らしきものが出現してきた。僕を含めて、大半の参加者は素人だったと思うが、やはり多人数が集まると作業ははかどるものである。
面白いと感じたのは、ほんの簡単なレクチャーの後で、すぐに作業に入ることである。そして「複数の作業がありますが、適当に分かれて、作業を進めてください」という指示である。あえてグループなどを設けたりしない。参加者の多くは若い世代であるが、それぞれが適当に分かれて、仕事を進めてゆく。若い世代はマニュアルがないと動けないと言われることが多いが、決してそんなことはないと思う。
畑がついているエコアパートの名前は「花園荘」である。その昔、この場所には「桃鶏園」という養鶏場と桃の果樹園があった。もともと花が多い場所であったために、アパートは「花園荘」と名づけられた。そして30年以上が経ち、老朽化したアパートを建て直すことになった。賃貸住宅経営をただ利潤追求の手段とするなら、できるだけ少ないコストで建て、管理が容易なアパートを建てればすむ。あるいは等価交換など、いろいろな不動産開発の手法がある。しかし大家さんは、そのような選択肢はとらず、住む人にも豊かな環境を提供し、地域に潤いをもたらすアパートをつくることにした。そしてアパートの名前も、往時と同じ「花園荘」とした。
花園荘は花園荘として生まれ変わる。「花園」という精神のもとに、再び新たな形がつくられる。英語で言うなら「Reincarnation(魂の再生)」かもしれない。
周囲には往時をしのばせる雰囲気が残っている。まさに昭和を思わせる小さな住宅がある。多種多様な果樹が密生する大家さんの庭。空き地風のオープンスペース。どことなく温かな空気が感じられる。新しく建てられる花園荘も総二階建てのシンプルなデザインである。だから時代の変化を見極めたうえで、花園荘がReincarnationしてくるようにも思えてくる。
竣工後には見学会があるそうだ。必ず参加しようと思っている。
人気blogランキングへ ←参考になった場合にクリックをお願いします。リンク先には、エコ関連の面白いブログが多数あります。またコメントも、どうぞお気軽に。
| 固定リンク












コメント
ヤスさん、こんにちわ。ワークショップの2日目はずっと雨に降られましたが、作業そのものは1日目より面白かったと思います。またAkiさんのブログにもアクセスしてみます。
投稿: zen | 2007年10月 9日 (火) 21時50分
いつも楽しく読ませていただいています。
以前に、妻のブログなのですが、(http://blog.livedoor.jp/aki_1019)で書き込み頂いたきっかけで、読ませていただいていました。ふと今日ブログを覗いてみると、見覚えのあるアパートがありました。僕達も、初日にグリーンアパートに参加していまして、そんなご縁で書き込みさせて頂きました。
僕は自分なりのエコライフをどうするか今まさに模索中、中野さんのライフスタイルメッセージに刺激を受けています! また読みに来ます!
投稿: ヤス | 2007年10月 9日 (火) 09時27分